Your image
Your image

地頭力を鍛える

なぜ今「地頭力」が必要なのか?

□現在あなたはパソコンを使わない日はありますか?
□あなたは日々の暮らしの中でどこまで本当に自分の頭を使っていますか?
□インターネットによる情報検索が発達し、ありとあらゆる情報が一瞬にして入手できる
□その結果情報量という観点からは専門家と素人の差がなくなってきた
□大宅壮一氏(おおやそういち)が50年前に「一億総白痴化」テレビの普及で警鐘を鳴らす
□再び今はインターネットによる白痴化
□漢字や電話番号はすべて携帯電話が憶えてくれている、ますます頭を使わなくても済む
□そうした危機感を感じているのか、数学が苦手な人や学生時代に理数系を専攻したビジネスパーソンに向けた数学本(数独)も売れ行きが好調との事です(海外でも)
□本当の意味での「考える力」が大切になる
□考える力を持っていれば、経験や知識が陳腐化することはない
□新しい情報はインターネットでいくらでも入手できるから、あとは自分の力を使って考えることによって新しい知識をいくらでも生み出せる
□その本質は「結論から」(仮説)、「全体から」、「単純に」考えるということ

■「頭の良さは3種類」

1.「物知り」タイプの人が有している能力で、これは記憶力、あるいはその記憶力を利用した知識力。(クイズ王)

□グーグル、ヤフーの検索エンジンを使えば、世の中に存在する公開情報は素人でも瞬時に入手できる。
□その結果、情報を持っていることそのものはほとんど意味を持たなくなってきている
□そして、世の中の動きが速くなりすぎて、情報の陳腐化が激しくなってきた。
□しょせん陳腐化する情報であれば、その道の専門家になったとしても、それで一生食べてはいけない。

2.「機転が利く」タイプの有する対人感性力(コメディアン、司会者MC)

□「場の空気が読める」という、理屈では説明のできない能力がこのタイプの有する特殊能力
□一般的に言って、人間関係でもまれ、苦労している人にはこの能力の高い人が多い
□ある意味合理性の対極ともいえる能力ですが、ビジネスや日常生活を円滑に進めていくには必須の能力だ。
□特に「人を動かす」にはこの対人感性力が不可欠だ。
□そして前に挙げた知識力と比較しての特徴は、陳腐化することがほとんどない。

3.そして考える力が高いタイプが有する「地頭力」(数学者、プロ棋士)

□つかみどころのない物理量などを短時間で概算・推測すること
□Z=知識・記憶力  Y=対人感性力  X=地頭力
□XYZ軸の話
□旧来の会社経験で養われた「YZ平面」
□受験勉強で試される「XZ平面」
□XY平面は「知の触媒機能」

◆なぜ「地頭力」が重要なのか!

□「圧倒的に」生産性が上がる
□仮説思考力「結論から」考えることによって、最終目的まで最も効率的な方法でた0どり着くことができる。例えば会議を何度も何度も繰り返しても話が発散していったり来たり、あげくにまったく結論が出ないという経験はないでしょうか?
□常に最終目的を意識したうえで結論から考えるくせをつければ、こうしたことは最小限に抑えられます
□次にフレームワーク思考力「全体から考えることと生産性向上にどういう関係が有るか
□「全体から」考えることの最大のメリットはコミュニケーションにおける誤解や後戻りの最小化である
□部分から考えるということは個人の思い込みや思考の偏りを排除できない
□途中で誤解が発生してコミュニケーションの後戻りになって非効率的になる
□最後に抽象化思考「単純に」考えることによって、意思統一が図りやすい


◆「結論から」「全体から」「単純に」は経営者の発想そのもの

「圧倒的に生産性が高い」人たちの例として、経営者を挙げてみましょう

□世の経営者やトップマネジメントと呼ばれる人たちは地頭力が高い人が多く、思考回路が「結論から」「全体から」「単純に」考える様にできていることが多い、これはなぜか?
□理由は大きく分けて3つある
□まず、経営者が全体思考であるのは納得できるでしょう
□あくまでも部門代表ではない、一般社員よりはるかに上空から見ていく必要人迫られる
□第二にさまざまな経営課題を次々にこなすために、記憶力だけでは太刀打ちできない。
□だから、膨大な知識を整理整頓し、活用するためには考える力が必須だ
□最後に、経営者というものは基本的に人並み外れて忙しく、時間がないと同時にその中で最高の結果を求められるからである


フェルミ推定=地頭力を鍛えるツール

「日本全体に電柱は何本あるか?」

<ルール>

・制限時間:3分(または5分)
・電卓/PCは使用不可(紙と筆記用具のみ)*解答説明時に使用可
・一切の情報の参照不可

アプローチ設定

家の周りの電柱なら少し頭に描いてみれば推定できるかもしれないが、相手は日本全土である。大胆な過程をおかざるを得ない。ここでは「単位面積当たりの本数を市街地と郊外(山間部も含めた市街地以外すべて)

モデル分解

ここで考慮しなければならないのは住宅の密集する市街地と山間部を含む郊外では電柱の数の密度が大きく違うこと。

計算実行

まず、市街地の代表的な電柱配置を「50m四方に1本」、「郊外を200m四方に1本」と二つの代表地にモデル化する。(実際には電柱が200mも間隔が開いていることはありえないが、あくまでも面積当たり密度を概算したいためである。
そうすれば1K㎡あたりの本数は400本(市街地)、25本(郊外)となる
次に必要なのは各々の総面積、これをさらに「因数分解」すると、
(日本の総面積)×(各々の占有率)となり
まず、日本の総面積は?小学校の社会科で約三十八万K㎡と習っているはずですが覚えてない場合は、どうしますか?

1,500Km×200Km=30万K㎡となりますね

そして、市街地の割合は2割程度か?
(一般的に日本の国土の3/4が山岳部と言われています)

<概算結果>

電柱本数:
市街地の本数=日本の総面積(30万K㎡)×市街地率(0.2)×1K㎡あたりの本数(市街地400本)=2,400万本
郊外の総本数=日本の総面積(30万K㎡)×郊外比率(0.8)×1K㎡あたりの本数(郊外25本)=600万本
合計=約3,000万本

*因みに電力会社とNTTから公表されている合計本数は3,300万本です。
*我々のコンサルタントの研修では、500~5,000万本でした。
*1桁以内の誤差に収まれば「合格」です。

<試験に置き換える・交通渋滞を考える>

  • 問題が配られたらはじめから順番に解くか、一旦、全ての問題に目を通して、最も高い点数になるように解く順番を考えるかのような違いだと思います。
  • 夜高台から高速道路の流れを見た時、全体には赤のテールランプ黄白色のヘッドライトの流れはズムースか渋滞か分かります。その流れの中では割り込みをしたり、追い越しをかけたり、急ブレーキをかけている車はあると思いますが全体上から見れば一定方向に流れて見えます。

◆旅行会社時代の話

見積りで相手の前で即「やる」か「やらない」かを解答しなければならない時
あなたは?
<例>サンフランシスコでの話