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■考え抜いて、自分の意見を作る方法

「言いたいことはわかるんだけど、今ひとつ説得力がないな・・・」

これに似たことを言われたことはありませんか?

何かの課題に自分なりの答えを出すこと。想定外の事態を乗り切るべく、新たな方法を見つけだすこと。自分の意見に説得力を持たせること。いずれも、「きちんと考える」ことが出来なければ、上手くいきません。

では、「きちんと考える」ことや「考え抜く」とは実際、どうすればいいのでしょうか。
ただ、我々日本で教育を受けた人が、考え抜くための術を知らないのはある意味、当たり前なのです。なぜなら、日本の学校教育はいわゆる「正解主義」に重きを置いていて、一人一人の「意見」や「答え」を尊重するような考え方についてはほとんど教えてくれていないのですから・・・・。

文章の書き方や計算、理科、社会、そして英語も学校で(ある程度は)教えてくれるのに、なぜか、自分の意見の作り方や、正解のない問いに自分なりの答えを出すための考え方は教えてくれない。ところが社会に出ると、今までとほとんど訓練を受けてことのないのに、「自分の頭で考える力」を当然のように求められる。ひどい話です。

一方で、世界でグローバルな舞台で活躍する人々に目を向けてみると、彼らは一人一人が明確な意見を持ち、じっくりと考え抜くためのスキルを身につけているようです。

これから、このスキルを皆さんにも習得して頂こうと思っています。

【Lesson1】

Teacher:「リーダーってどんな人だと思う?」
Student:「偉い人!」、「人気のある人!」、「頭のいい人!」
T:    「そもそも、リーダーってなんで必要なの?」
S:    「だってリーダーがいないと、みんながバラバラになってしまうから」
T:    「じゃあ、みんながバラバラにならないために、リーダーがしなければならないことって何でしょう?」
S:    「みんなをまとめること!」
T:    「どうやって?」
S:    「頭を使って?」
S:    「力づくで、まとめようとするリーダーもいるよ」
T:    「じゃあ、みんなが知っている、リーダー像を書き出してみましょう」
T:    「リーダーについて、分からないこと、もっと知りたいこと、疑問に思うことって何がある?」
S:    「どうしたらリーダーになれるの?」
S:    「昔からリーダーっているの?」
S:    「悪いリーダーって、昔から悪い人だったの?」
T:    「リーダーについて皆が疑問に思うことを挙げてみましょう。それから、みんなで調べて疑問を解決しましょう」

T:    「リーダーについてわかったところで、みんなに質問。理想のリーダーってどんな人だと思う?」
S:    「一人一人のことをきちんと考えてくれる人。皆を人間として扱わず失敗したリーダーは、今までにたくさんいたから」
S:    「私はそうは思わない。だって、一人一人のことをいちいち考えてたら、何もできなくなってしまうと思う。私はこういうやり方でいくんだっていう、しっかりとした態度の人が理想のリーダーだと思う。」

今紹介したのは、欧米の小学校での授業風景をイメージしたものです。
日本とはちがうなぁ、という印象を持ちませんか?

それもそのはずで、この欧米式授業では、日本の普通の学校では教えてくれない「あるもの」が見事に指導されているからです。
その「あるもの」とは、自分の意見の作り方」。考え抜く基本です。

 

「自分の意見の作り方」3ステップ

ステップ① 《あること》について自分はどれだけ理解しているのかを、確認する

     ↓「理解していること」を確認すれば、「理解できてないこと」が明らかになる

ステップ② 《あること》について理解できていないことはないか把握して、「理解できないこと」を解決するために、調べる

     ↓理解が深まる

ステップ③ 自分の意見を持つ